日本の「Avex」が制作したガールズグループ「XG」。そのプロデューサーがグループをめぐる噂や批判的な声について、釈明に乗り出しています。
総括プロデューサー「サイモン」は30日、Instagramを通じて「私たちは新しい会社なので、事実と違う噂が流れている。少しでも事実を正したいと思い、申し上げる」、「噂に対して早く釈明できなかった点、それによって不便を感じた方々と、XGのために最善を尽くして下さる関係者とファンの方々に代表として重い責任感を感じ申し訳ない」と切り出し、釈明文を掲載しました。
「XG」は日本の大手事務所Avexが生み出したガールズグループ。昨年デビュー。日本の事務所制作で、メンバーも全員日本人で楽曲は英語ですが、韓国を拠点に活動中です。
その活動形態やプロモーションの手法は極めて「K-POP」的ですが、K-POPを矮小化したり、韓国を軽視していると感じられる振る舞いや発言が「XG」サイドから飛び出しています。韓国ネット上では「世界進出のために韓国とK-POPを利用している」という評価を受けており、「それなのにK-POPや韓国に対するリスペクト不足」と指摘する声が聞かれています。そういった批判的な声は、ここ最近オンライン・コミュニティ上で目立っている印象で、プロデューサーが釈明に乗り出した形です。
ポイントは、主に以下の4点です。
YGの新グループとの噂がK-POPファンの間で広がった。その拡散ぶりは、YGが「全く関係ない」と否定するほどで、勘違いするK-POPファンが続出。これを、そうなるように意図をもって仕掛けたのでは?との疑惑がもたれています。
2.親会社Avexグループ会長の韓国軽視発言
松浦会長は配信の中で、『韓国のプロデューサーとのプロジェクトなので韓国のレーベルとのあれじゃないよ。全員日本人です。K-POPぽくはないよ。アメリカっぽいんだよ。全員日本人です。韓国のプロデューサーと一緖にやったんで別に韓国のプロデューサーを使っただけで、全権利をAvexが持っています』-
-『なんでこんなに韓国に負けなきゃいけないんだって、日本人だって出来るよって。韓国だって最初BOAとか日本にきて日本の真似してたんだから、こっちが負けてんから韓国のプロデューサーと組んでやってみようって徹底的にやったんだよ』。ちなみにプロデューサー「サイモン」の国籍は日本とみられています。
3. 韓国系日本人メンバー
メンバーには韓国系日本人メンバーがいるが、最近まで明かされず。デビュー当初はオーストラリア系日本人メンバーだけを公開し、韓国系メンバーは未公開だった。韓国で活動する上でメリットとなる情報なのに、なぜ伏せたのか。
4.XGメンバーのロールモデル発言
ロールモデルを尋ねられた際、韓国歌手に対する言及を避けようとする姿が捉えられた。
これらについて、プロデューサー「サイモン」は次のように釈明しています。
1.事務所について
「XGの所属事務所はXGALXです」「特定の他社ブランディングを利用しようとするPR戦略があるという部分は、事実と異なるという点を訂正したいと思います」
2.K-POPグループですか? J-POPグループですか?
「XGアーティストは全員日本人ですが、正確なのは地域・言語等で縛られることなく、より多くの全世界の大衆に音楽とパフォーマンスを披露したい」「これから少しずつ、XGのカラーと多様性を見せながら真正性のある本質をお伝えできるよう一層努力する」「さらに、地道に国内(韓国)活動を大切に思いながら、韓国を含む全世界のポップスに肯定的な影響を及ぼすアーティスト そして会社になる」
3.韓国活動をしながら韓国語で歌わない理由
「私たちはグローバル市場を志向しているので、全世界的に最も多く使用されている言語である英語をベースに私たちの音楽のメッセージを伝えている」「各種コンテンツでは韓国語の曲と韓国語でもファンとコミュニケーションをとっているし、英語だけでなく韓国語を含む多様な言語でファンの方々に近づこうと次のコンテンツをもっと準備している」
4.韓国系日本人メンバー
「私たちの社員は、国籍に関係なく多様な国と文化を尊重している」
5.ロールモデル
「特定の対象をロールモデルにしたり、競争相手として意識していない」「練習生時代から何度も来韓をして、現在も韓国で過ごしながら韓国音楽と文化をたくさん学んで愛しています。世界的なアジアヒップホップガールズグループに跳躍しようとするXGに、今後多くの愛と激励をお願いします」
釈明文には、親会社「Avex」や問題となった「松浦発言」への言及は一切ありませんでした。
韓国オンライン・コミュニティではXG側の説明について、次のような反応が寄せられています。
▼「K-POPのふりしないで」
▼「焦ってるみたい、釈明文まで出して」
▼「世界を狙うなら世界に出て行ってください。韓国で活動しないでアメリカに行って」
▼「日本から世界を目指すべきだよ」
▼「なんで韓国の番組に出るの? 世界的に有名なグループでもないし、日本でもAKBほどの認知度もないのに」
▼「K-POP人気のただ乗り、誰が見ても分かる」
▼「松浦会長『韓国のプロデューサーとのプロジェクトなので韓国のレーベルとのあれじゃないよ。全員日本人です。K-POPぽくはないよ。アメリカっぽいんだよ。全員日本人です。韓国のプロデューサーと一緖にやったんで別に韓国のプロデューサーを使っただけで、全権利をAVEXが持っています』」
▼「K-POPグループのふりをしながら、『世界で愛される日本グループ』っていうのやめて」
▼「日本のグループだ!って堂々と言えばいいのに」
▼「結局は松浦会長の言う通り、K-POPではない。 韓国の活動は韓国の人気に関心がなく、グローバルに進むための踏み台に過ぎないということを遠回しに言ってるんだね」
▼「独自の音楽で頑張って。独自のプラットフォームで独自の番組に出て新しい道を切り開いてください」
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