「JYP」グループの「音源成績」不調が続いています。
韓国メディア「ニューストマト」は「K-POP 4大事務所」の音源成績を集計。対象チャートは、韓国の大手音楽配信サービス「Melon」の「月間チャート」。期間は2023年2月 – 2024年1月。
それによると、JYP歌手の曲がチャートインしたのは、「3曲」のみ。(NMIXX「Love Me Like This」&「Young, Dumb, Stupid」, ITZY「Cake」)
これは、「4大事務所」で最低です。
他の事務所を見ると、最多はHYBE。毎月「20曲」ほどの曲が100位以内にチャートイン。SMやYGも少なくとも1曲がチャートイン。SMは最大10曲、YGは最大5曲。一方、「JYP」は最高でも2曲で「0」の月もあります。
「JYP」については、2022年春ごろより、韓国内の音源成績の不振ぶりが注目され始めた。2023年もその傾向は続いている。以前は、Wonder GirlsやTWICEが大衆人気を得て、韓国チャートを席巻。その頃とは、だいぶ様相が変わってしまったようです。
その要因について、「ニューストマト」では、「海外活動に集中するJYPの戦略によるもの」「海外を拠点にするグループを多くデビュー(NizU, VCHA)させた」「 TWICEを「ツアーアーティスト」に転換させ、Stray Kidsをアメリカ市場に定着。JYPは海外を重視している」と伝えています。
ただ、海外を重視しているのは、JYPだけではありません。HYBEはJYP以上に海外市場に重きを置いています。それによって、楽曲がより海外向けになり、韓国でヒットしないかというとそうではない。
傘下レーベルに所属する「Le Sserafim」は昨年秋、初の英語シングル「Perfect Night」をリリース。同曲は韓国でも上位圏にチャートイン。ジョングクの英語曲もしかりです。海外受けを狙った曲でも、韓国内でも受ける曲はあります。NewJeansやBTS, BlackPinkは韓国・海外チャートでも好成績を残しており、韓国人気を維持しつつ海外人気を獲得することは可能です。
一方、先月1月、ITZYとNMIXXが相次いでカムバック。そのタイトル曲はいずれも韓国語曲ですが、韓国チャートで振るわず。今月2日に、TWICEが新AL先行曲「I GOT YOU」をリリース。同曲は全編英語曲で、韓国デイリーチャートで、800位に沈んでいます。
JYPグループの海外チャート成績(Spotifyグローバル)を見てみると….TWICEの最新曲「I GOT YOU」はグローバルチャートで最高位「130位」を記録した後、2日でチャートアウト。アメリカSpotifyチャートにはチャートインしていません。
ITZYとNMIXXについても見ると、最新タイトル曲はいずれも、グローバルチャート入りせず。チャートインしているのは、アジア圏のみです。
一方、「Stray Kids」の最新タイトル曲「楽(Lalalala)」(2023年11月)はグローバルチャートで｢26位」を記録。かなり良い成績です。JYPグループの中で唯一、海外チャートで存在感を放っています。
こういった状況を見ると、JYPの韓国内での不振は、楽曲やプロデュースに問題があるように思えます。韓国オンライン・コミュニティなどでは、JYPグループの「曲」について、「ダサイから」「トレンディではない」といった声が目立ちます。
また、これまで「声質」に言及する声も散見されていました。「声質」は楽曲を左右する重要な要素ですが、JYPはメンバー選びの際に、それをあまり重要視していないよう。聴いていて心地よい「声」を持つアイドルが少ない印象です。楽曲プロデュースでは、その粗を補えてない。
▼「Spotifyグローバルも弱いけど」
▼「正直、ガールズグループの大衆性曲と言えばJYPだったことを思うと残念だよ。最近の歌が」
▼「国内を捨て過ぎ」
▼「TWICEがチャート席巻したのが前世みたい」
▼「K-POP全般的に流れがこうだと思う。ライトの流入があってこそ、ライトが後でコアになったりするんだけど、今はコア同士でアイドルを取り合ってる」
▼「別に捨てるつもりはなかったと思う。韓国大衆をあきらめたというより、韓国ファンダムを置いてしまった傾向がある」
▼「ツアーがお金になるから理解はできる」
▼「グローバル狙ってるわりには、グローバル音源成績も高くない(笑)」
▼「Wonder Girls、米国に送りながら国内で不調になったこと思い出す」
▼「最近は国内でよく売れてこそ海外でもよく売れるんじゃないか」
▼「曲がダサイ」
▼「NMIXXがこんなに失敗するとは、正直予想できなかったと思う」
▼「国内を取ってこそ海外でも人気になるという、シナジーを得ると私は思うけど」
