BTS(防弾少年団)のシュガが、ミックステープ収録曲にアメリカのカルト宗教の教祖ジム・ジョーンズの演説をサンプリング使用した件について、事務所が立場を発表しました。
所属事務所ビッグヒット・エンターテインメントは5月31日、「ミックステープ”D-2″収録曲”どう思う?(What do you think?)”の導入部の”スピーチ”サンプリングは、作業したプロデューサーが、特別な意図なく演説者を知らずに、曲全体の雰囲気を考慮して選定した」と説明。
事務所側は「このサンプルを選定した後、社内で内容の適正性を確認する手続きを進めた。しかし、選定及び精査の過程で内容上不適切なサンプルであることを認知できず、曲に含めるミスがあった」。
続けて、「ビッグヒットは、全世界を対象とした様々なコンテンツを精査する独自のプロセスを通じて、社会, 文化, 歴史的に問題になりうる内容を確認していますが、すべての状況を理解し、対応することには限界があることを経験している」、「今回の場合は事前に認知できず、これに関連する歴史的、社会的な状況に対する理解も足りなかった。これによって傷つけられたり、不便さを感じた方におわびを申し上げる」と明らかにしました。
ビッグヒットは最後に、「問題点を確認した後、問題の部分を直ちに削除して再発売した。アーティスト本人も想定していなかった部分で問題が生じたことに戸惑い、深い責任を感じている」と伝えています。
最近ネット上では、5月22日にリリースされたシュガの2ndミックステープ「D-2」の収録曲”どう思う?(What do you think?)”が話題に。同曲には、”人民寺院”の教祖ジム・ジョーンズの演説音声がサンプリング使用されており、議論が起きていました。
ジム・ジョーンズは1950年代、カルト教団”人民寺院”を創立。1970年代には、多数の信徒を南米に移住させた後、服毒自殺を強要し900人余りの信徒を死なせた、いわゆる「ジョーンズタウンの大虐殺」を引き起こした人物と知られています。
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