HYBEと、子会社Adorが対立中。HYBEはミン・ヒジンAdor代表が経営権奪取を狙っているとして、告発。その上で、Ador幹部陣の解任に向けて「臨時株主総会招集」を要求。今月31日に開催を控える中、ミン代表側は、裁判所に「HYBEが議決権を行使できないようにしてほしい」と、仮処分を申請し対抗。
裁判所は17日、その可否を決めるために審問期日を実施。Ador側は「HYBEからNewJeansアルバム”押し出し”を勧められた」という内容のメールを裁判所に提出しました。
そんな中、ミン代表が先月20日、Ador副代表とカカオトークで交わした生々しい対話内容がテキストの形で流出。この中で、ミン代表は「あなたと00さんがすべきことは押し出し証拠資料収集+世論戦対応準備」と、「アルバム押し出し」を争点化するよう指示しています。
ミン・ヒジン氏が問題視する「アルバム押し出し」とは、アルバム販売枚数を無理に膨らませること。特に初週売上においてです。手段は、流通会社や海外子会社を利用して大量の注文を受け入れて、ファンイベントなどを急造するなどです。この副産物として、アルバムの大量廃棄などが発生。
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(大量投棄されたSeventeenアルバム。無理な販売による副産物とみられる)
ミン代表は、自分たちの「押し出し暴露」に対する大衆の反応を予測。彼女は「公正取引委員会が実際に調査をしようがしまいが、どうしようが気にならない」「大衆が『公取委が調査をしないと、大したことないな』と思うか?」「あのXX公務員たち、これはまた調査しないね。『HYBEに何を受け取ったのか』という(話が)出るだろう」と見通した。
ミン代表は「重要なのはNewJeansの両親が何のためにHYBEを公正取引委員会に申告したのか、これ」「このヘッドラインだけ出れば良い。バカ」。副代表が「よく分かりました」と答えると、ミン代表は「あなた、そんなにバカでどうやって組織生活をしたのか」と厳しく言っています。
ミン代表は4月にHYBEに送ったメールでも、「強引なアルバム販売」問題を指摘。ここで、「HYBEが持っている大きな問題点は既存業界病弊を踏襲しながら、非道徳的行為を何の批判意識もなく持続していること」「エンタメ産業代表企業として持つべき社会的責任を全うしておらず支配構造も透明ではなく、それによってNewJeansに対する直間接的被害が増え続けている」ー
続けて「最も代表的なのは『アルバム押し出し』」として「これは株主と構成員、資本市場とファンダムを欺瞞する行為で、すでに世論から強力な叱責を受け、業界の先頭走者というHYBEが規制の死角地帯を利用してアルバム押し出しを行っているという事実は本当に深刻な問題」。
これに対する返信メールで、HYBEは「していない。これはすでにHYBEがオドア側に数回返事をした」と否定。
HYBEは続けて「日本の流通会社はニュージーンズのアルバムを9万枚以上購入することに難色を示したが、その後、オドアも参加した協議を通じて6万枚を追加した」「これはAdorの大量注文に該当する可能性がある」。 また、増えた物量の一部消化のために、AdorはNewJeansメンバー全員が参加するファンサイン会を追加的に進行。それについて「NewJeansがやれば正当で、他のアーティストがやれば押し出す行為という主張は説得力がない」と反論しています。
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