アメリカ国土安全保障省は4月1日より、「公演ビザ」手数料の値上げを実施。APによると、値上げ幅は250%と大きく、K-POPアーティストへの悪影響が心配されています。
4月1日以前、外国人アーティストがアメリカで公演をしようとすると、「$469ドル(約7.1万円)」で「ビザ」が取得可能でした。しかし、4月1日以降、この費用は「$1,615-$1,655(約25万円)」に跳ね上がることに。申請が却下された場合、支払った手数料は返金されないそう。
Visa fees for international artists to tour in the US shot up 250% in April. It could be devastating https://t.co/kVoPbLlZdq
— The Associated Press (@AP) April 17, 2024
ここ数年、K-POPアーティストによるアメリカ単独コンサートは、珍しくない光景となっています。BTSやBlackPink, TWICEは、キャパ6万以上の巨大スタジアム公演を実施。その他のアーティストも、アリーナなどをまわっています。公演には、グループメンバーはもちろん、多くのスタッフも同行しており、「ビザ」取得だけで、コストがかさむ。公演数や会場規模によっては、今回の引き上げは、痛手になりそう。特に、小規模なツアーを行う中小事務所グループは、「割に合わない」と判断し、米公演を控える動きが出てくるかもしれません。
APは「標準的なロックバンドは、$1,840ドルから$6,460(約100万円)を支払うことになる。もし、数カ月の審査期間を待てなければ、迅速な処理のために、1つの申請につき$2,805(43万円)を追加で支払う」。
この変更について、世界の新興アーティストやアメリカ内のローカル経済への、悪影響を懸念する声が上がっているといいます。