「K-POP」アルバム輸出額が9年ぶりに、減少に転じています。
関税庁の輸出入貿易統計によると、2024年1~6月のアルバム輸出額は「1億3032万ドル」(205億円)でした。昨年の同時期に比べると、2%減。上半期のアルバム輸出額がマイナスを記録したのは、2015年以降で初とのことです。
輸出相手国をみると、日本が648億ウォンで最も多く、アメリカ421億ウォン、中国254億ウォンと続きます。
上期輸出額は2014年190億ウォンから2015年176億ウォンに7.0%減。しかしその翌年から昨年まで、右肩上がりで成長を達成。2023年は「1,830億ウォン」(208億円)に到達していました。
(「教保証券」)
K-POPのアルバムセールスについては、昨年秋ごろより、人気グループに、前作割れが相次いでいました。アルバムフィジカル市場の変調は輸出データでも示された格好です。
輸出額には当然、韓国内の売上は考慮されていません。そこで、サークルチャートのアルバム売上(今年上期)データも見てみると、上位400位のアルバムの総販売枚数は4760万枚。これは昨年に比べて「800万枚」減です。「ビッグ4」の出荷数は5345万枚で、こちらはなんと前年同期比4474万枚も減少しています。
サークルチャートは「昨年の販売競争がどの年より激しく、制作会社とファンの強迫が『押し出し』あるいは『無限ファンサイン会』等のような市場の過熱を招いた」「これに対するバブルが今年一部除去されて現れた結果」と分。
ハナ証券のアナリストは「アイドルグループの最近のカムバックでは、中国共同購入量の影響が鈍化している」「むしろ新人基準ではアルバム販売が成長している」。
今後の見通しについて、ダオル投資証券のアナリストは「現在、アルバム販売枚数の底固めは完了したと判断し、年間アルバム出荷量は-20%水準と展望される」。