HYBEと、子会社Adorが対立中。HYBEはミン・ヒジンAdor代表が経営権奪取を狙っているとして、告発。ミン代表は会見で、それを否定して「パン・シヒョク氏がプロデューシングしたILLITが、NewJeansをコピーしている」と主張。韓国ネット上では、両グループの類似性が注目される中、業界関係者が見解を述べています。
あるK-POP事務所の代表は「アイドルの核心はコンセプト」「ディテールな部分が違っても全体的なコンセプトが似ていたとすれば、これは明白な侵害行為と考えられる」。
ILLITとNewJeansは共に、HYBE傘下レーベルに所属。HYBEはマルチレーベル体制を敷いていますが、そのレーベル間の独自性や独立性の確保が問題として浮上。
別の事務所の代表は「グループの類似性を離れてでも同じ親会社内で似たコンセプトのグループが3月にデビューしたことに続き、4月に活動してまた別のグループが5月に復帰するのであれば、意図を離れてスケジュールに相当な誤りがあると見られる」と述べています。
他の、業界関係者歌謡界のもまた、相当な影響がみられるという意見です。匿名を求めた、ある有名ビジュアルアーティストは「創作においてパロディとオマージュを許容することはできるが、純粋な独創性を侵す行為は批判されて当然だと思う」「NewJeansとILLITのアルバムのフォントやアートワークなどを比較すると、クリエイター固有の労苦を侵害する水準だと考えられる」「これは大衆だけでなく創作をする多くの人々に公憤を買う十分な結果物」。
あるグローバルブランドのBrand Marketing Managerは「両グループの類似性をめぐる議論は単純に似たコンセプトを越えた問題だと思う」「ILLITはNewJeansの成功公式を『トレーシング』レベルにそのまま複製したものと見られる」ー
続けて「Y2Kレトロ感性、10代少女たちの初々しさ、幻想的なパステルトーンビジュアル、HYBEのマーケティング戦略までNewJeansの成功方程式を1から10までそのまま真似したような感じを消すことはできない」とし「レンシングそのものはブランド企画過程でよく活用される方法だが、アイレットの場合、この水準を越えた」と話した。
このManagerは「HYBEはクリエイターが持たなければならない最低限の自負心と、良心を捨て成功公式を盲目的に従うことに汲々とした姿」「このような行動は単純にILLITだけの問題ではなくK-POP産業全体の創作倫理とも連結されうるという点で憂慮される」「HYBEはグローバルエンターテインメント企業として責任感を持ってアーティストたちの創意性を尊重し、各グループだけの固有な魅力を生かすことができるブランディング戦略を樹立しなければならない」「単純な成功公式の複製ではなく、絶え間ない革新と差別化でK-POP市場の発展に寄与することを願う」。
ILLITとNewJeansの類似性問題。模倣された側が子会社の場合、法律上これに対抗する術が乏しいとといいます。
法務法人チョンジェ「ノ・ジョンオン」代表弁護士は「株主間契約書には親会社であるHYBEが、子会社であるAdorのコンセプトと振付をコピーした場合、子会社が親会社の行為を防御できる有効適切な条項はない。コンセプトと振付が盗用されても現実的な防御が難しくならざるを得ない構造」「ミン代表が奴隷契約だと言った根本背景には、子会社が創作した創作物が、親会社に奪取されることに対して、まるで自分の境遇はプランテーション農業において奴隷の生産した作物を主人にお手当たり障りなく奪われるようだという立場だ。このような思いで苦しかっただろう」。
さらに「株主間契約書の盲点の一つ」「他レーベルグループ運営事例でも親会社が子会社のコンセプトを無断盗用することは想定していない」「この部分に対する規律が不足していると判断される」「韓国商法基本構造は伝統産業中心に規律されているので、伝統商法の構造だけでレーベル産業を理解するには難しい点が多いのが事実であり、レーベル産業はクリエイターの創作物を保障するために自生した一種の新生概念として接近しなければならない」。
ノ・ジョンオン弁護士は「コンセプトと振付は音源とは異なり現在知的財産権保護の死角地帯にある状況」「同じレーベル概念でもゲーム産業レーベルはこういうことがファッション産業レーベルに比べて子会社の知的財産権侵害頻度が高い方だ。これが悪用された事例だ」と述ベています。
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