「SMエンターテインメント」が、小事務所「10xエンターテインメント」のアーティストマネイジメント事業部門を、22億ウォン(2.5億円)で買収したといいます。買収主体は子会社KMR。
買収された「10xエンターテインメント」は、かなり小さな事務所。所属歌手は、Stray Kids出身のキム・ウジンのみ。現金保有額は312万ウォン(36万円)に過ぎず、負債は資産を8億ウォン超過。SMはこれを、「2.5億円」で買収。業界では「所属アーティストたった1人の所属事務所が買収された事例は初めて」と、企業価値の妥当性に疑問の声がもれています。
この買収について、イ・スマン総括プロデューサーを追い出して、カカオと共に内部反乱の成功において、貢献した者に対する、報いとの見方があるそうです。買収は、SM「影の実力者」と呼ばれるチャン・ジェホ最高戦略責任者(CSO)が主導で密かに推進したといいます。
10xエンタの社内取締役を務める4人のうち、2人はSMエンタでの役職を兼任。買収がなされた9月まで、そのうちの1人チェ氏は10Xエンタ代表取締役を務めており、現在はSMエンタITビジネスセンター長。もう1人ユン氏はICTチームに在職。
チェ氏は「影の実力者」チャン・ジェホの右腕で、ユン・ジョンシン氏と共に2013年ミスティックを共同設立した人物。彼は「イ・スマン」に対する反乱成功に寄与したとのことで、現体制下で重用されてるそう。買収はそれに対する見返りかもしれません。
SMの事情に詳しい関係者は「10xエンタの事務室がソウル蚕院洞にあった時期にも、チェ氏とユン氏がSMエンタ法人カードを使用して、その使用内訳がほとんどその周辺にあったという噂が出回り、社内でも騒がしかったと聞いている」「SMエンタ本社で買収しようとしたが、内部的に議論が多く、KMRを前面に出して密かに買収した」と述べています。