HYBE「パン・シヒョク」議長が15日、韓国で行われた「寛勲フォーラム」に出席。「K-POPの現状は満足すべきものではない」と警鐘を鳴らしています。
「寛勲フォーラム」はその分野の専門家とともに、韓国社会にとって重要なテーマについて話し合う場。今回のフォーラムは同フォーラム史上初めて、「パン・シヒョク」議長と大衆文化関連の話が交わされました。
K-POPの現状について、パン・シヒョク議長は「現在、全世界でK-POPはシンドロームと見なされている。ボーイズグループBTSとガールズグループBlackPinkがスーパーIP(知的財産)と呼ばれ、彼らの成就がK-POPシンドロームが本格化する契機を作った」と述べました。
しかし、現状に満足すべきではないとも語っています。
パン・シヒョクは「ただ誇らしい成就に満足するより危機感を持たなければならない時だ。注目すべき成果は明らかだが、グローバル市場全体を見れば越えなければならない山が多い。グローバルアルバム・音源市場における、韓国に拠点を置く主要K-POP会社の売上シェアはまだ2%未満」「ユニバーサル, ソニー, ワーナーミュージックは1社が15~30%程度で、3社を合わせれば67.4%を占める。私たちは(巨人ゴリアテに挑む)ダビデだ」。
また「米国など世界市場でK-POPの成長が鈍化している。チャートインは53%減少し、アルバム市場の輸出も2020年から減少傾向を見せている。東南アジアでも逆成長を見せている。前年度同期比-30%、Spotifyでも昨年比23%減少した」。
「K-POPの持続的成長」のために、パン・シヒョク氏は「メインストリーム市場での認知度・影響力拡大」「システム改善と健全な経営方式導入」「プラットフォーム開発を通じた基盤強化」などが必要だと強調。
さらに「K-POPはグローバルになったが、傑出したK-POP会社はない。グローバル半導体市場にサムスンがあり、グローバル自動車市場に現代があるように、K-POPでも現在の状況を突破していくグローバルエンターテインメント企業の登場と役割が重要な時点」と、業界を引っ張るリーダーが必要との考えを示しています。