「HYBE」が、ライバル会社である「SMエンターテインメント」を買収する方針を明らかにしました。
「HYBE」は10日、SM筆頭株主「イ・スマン」氏が保有する株式14.8%を4228億ウォンで取得すると発表。取得予定日は3月6日です。「イ・スマン」氏の保有比率は18.46%で、HYBEは今回の取引で一気に筆頭株主になります。
「HYBE」はまた、SM小口株主が保有する株式買い取りにも乗り出します。3月1日までの20日間にわたって、25%に当たる595万1926株を同じ価格で追加確保する方針。公開買い付けが成功した場合、HYBEの株式保有比率は39.8%に達します。
SMエンタでは現在、現経営陣と創業者で筆頭株主の「イ・スマン」氏が「カカオ」との資本提携をめぐって対立中。最近、SM経営陣側は「カカオ, カカオエンターテインメントと戦略的パートナーシップを結ぶ」「カカオを引受先として第3者割当増資と転換社債を発行する」と、カカオとの提携を発表。転換社債の転換権が行使された場合、カカオの保有比率は9.05%に達する見込み。一方、創業者「イ・スマン」氏の保有比率は18.46%から16%台に減ることに。これに反対していた「イ・スマン」氏は自身の保有株を手放して、HYBEと手を握る奇策に打って出ました。
HYBEは今回の取引について「SM買収は両社のグローバル力量を結集し、世界大衆音楽市場でゲームチェンジャーに跳躍するため」と伝えています。
HYBEは「創業者であり筆頭株主であるパン・シヒョク議長とSMのイ・スマン前総括プロデューサーは、今回の契約締結に先立ちK-POPの未来に対する悩みを分かち合い、その解決策を模索するための方案に共感を形成した」「その結果の一つとして今回の株式譲渡契約締結がなされた」と説明。
▶(“SM買収”HYBE「パン・シヒョク」- イ・スマン氏に敬意..「道を敷いてくれて花道歩けた」)
イ・スマン氏は個人会社「ライク企画」とSM間の契約終了日から3年間、一部手数料を受け取ることにしていましたが、HYBEとの合意により、これを受け取らないことにしたといいます。
HYBEは「SM支配構造改善に対する意志を示した」「イ・スマンは個人レベルで保有していたSM関係会社の持分もHYBEに譲渡し支配構造改善作業に全面的に協力することにした」-
続けて「SM支配構造改善に対するイ・スマンの意志を確認した」「(HYBEは)すでに取締役会中心経営を通じて最高水準の支配構造透明性を備えたのはもちろん、マルチレーベル戦略運営とファンダムプラットフォーム開発など業界先進化を主導しただけにSMの支配構造改善過程に積極的な役割を遂行する」と伝えています。