現在、中国で活動中の「少女時代」出身「ジェシカ」。その自伝的小説「Bright(ブライト)」の中に、「少女時代」脱退当時を連想させるような描写があり注目されています。
「ジェシカ」は2020年9月に、小説「Shine」を発売。「Bright」はその続編。「小説」と銘打たれていますが、その内容は「ジェシカ」が実際に経験した事柄をベースに描かれていると見られ、K-POPファンの間では「自伝的性格の強い小説」と受け止められています。
「Shine」の内容は、「K-POPスターを夢見た韓国系アメリカ人レイチェル・キムの人生と愛を描く」。それに続く「Bright」は「レイチェルが人気絶頂の9人組ガールズグループ『Girls Forever』のメンバーから排斥され脱退する過程が描かれる」。
これについて、芸能記者出身イ・ジンホはYouTuber動画の中で「当時の状況と類似した内容が繰り返し描かれている」と指摘しています。
小説の中で、レイチェル(ジェシカ?)は「ファッション事業も続け、グループも脱退しない」「どちらも愛しすぎてどちらも手放したくない」と発言する場面が。これに、ミスターハンという人物はため息をついて「昨夜8人のメンバーが訪ねてきた。彼女らの話では君がファッション事業に目がくらんだと言っていたよ。あなたとはLAコンサートに一緒に立てないと言った」。
実際の出来事を振り返ると、ジェシカはファッション事業を始めて、「少女時代」のメンバーらと対立したと伝えられています。脱退当時、ジェシカはSNSを通じて「メンバー8人は正当な理由もなく、『少女時代を去るか、事業をやめるか』1つを択しろと要求した」「脱退後、メンバーたちからいかなる連絡もきていない」と書き込んだ経緯があります。
また、ジェシカ脱退当時、少女時代はLAコンサートを控えていました。
「ミナ」というメンバーがレイチェルに「他のメンバーはLAコンサートがどれほど重要なのか知っているので、時間通りに来た。しかし、あなたは踊りたい時だけ踊る」。これに対して、レイチェルは「あなたが映画撮影をすると7回も遅刻したのはどう思うか」と反論します。
イ・ジンホは「特定メンバーがレイチェルを継続的に苦しめる描写が続く」として「レイチェルは『脱退後、メンバーからいかなる連絡も受けられない』という話をする」「これは実際にジェシカが脱退後に行われたインタビューで私的に明らかにした内容と一致する」とも指摘。
イ・ジンホは「『少女時代』のメンバーたちは、ジェシカについて何の発言もせず、彼女を守ってくれた反面、ジェシカは最後まで少女時代のメンバーたちを狙撃している」「彼女は9年という長い間、『少女時代』を手放せずにいる。最後までジェシカを応援したファンたちが背を向けた決定的な理由」と述べています。
ジェシカは2007年、少女時代のメンバーとしてデビューした後、2014年にグループを脱退。以後、ソロ歌手やファッション事業家として活動。現在、中国のサバイバル番組に参加中。番組では最終2位となり、グループのメンバーとしてデビューすることになるといいます。