防弾少年団、ジョングクの”花様年華 The Notes”を公開

浮いたと思った体は、いつの間にやら硬い地面にある。しばらく何も感じなかった。ただ全身が耐えられないほど重く、瞼すら上げることができなかった。つばを飲み込むことも、息をすることもできなかった。意識が分散し、徐々に周りが薄れた。

そうすると、何かにビックリしたように、全身が発作的にけいれんした。特定できない痛みと喉の渇きの中で、僕は思わず目をさました。砂が、いっぱい入ったかのように、ザラザラした視野の向こうに、何か見え隠れしていた。光と思ったが、そうではなかった。明るく、大きく、ぼんやりしていた。動かずに、空中に浮かんでいた。しばらく眺めていると、それは次第に確実な形状を表していった。月だった。

首が後ろに折れたかのように、世界がひっくり返っていた。その世界では、月も逆になっていた。息をするため咳をしようとしたが、動くことができなかった。そして、寒気を感じた。怖かった。口は動かせたが、言葉は出てこなかった。目を閉じていなかったが、徐々に暗くなっていった。遠ざかる意識の中で、誰かが声をかけた。

“生きることは、死ぬことよりも苦しいのに、それでも生きたい?”